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ハイドロプレーニング現象の原因と対処方法

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みなさん、自動車教習所などで勉強されたハイドロブレーニング現象について、どのような現象か覚えていらっしゃいますか?
また、どういう原因で起こるのかわからない、という方も多いと思いますのでそんな方たちのために、今回はハイドロプレーニング現象の原因、対策をご紹介いたします。

 

1.ハイドロプレーニング現象とは?

ハイドロプレーニング現象とは、車が水たまりなどを走った際に、タイヤが滑ってブレーキやハンドルが効かなくなる現象の事で アクアプレーニング現象または水膜現象とも言います。
特にスピードを出す高速道路で起きやすく、この現象による事故が多く出ています。

 

2.ハイドロプレーニング現象の原理

ハイドロプレーニング現象が発生する原理は、水の溜まった道路を走行中、タイヤと路面の間に水が入り込み、車が水の上を滑るような状態となることとなります。つまりタイヤが水の上に浮いているのと同じ現象です。

溝の少なくなった靴で水たまりなどを歩いてツルっと滑った経験ありませんか?
同じように、ハンドルやブレーキが利かなくなるのはタイヤと路面が接していない事が理由なんです。

ではこのハイドロプレーニング現象になってしまったらどう対処すればいいのでしょう?
実は、そのままアクセルを緩め車速を減速するとこの現象がおさまっていきます

ハイドロプレーニング現象が起こると、そもそもブレーキやハンドルが効かないので操作する意味がないのです。
その際ブレーキなどを踏んだりすると車が滑って壁に激突なんかする場合もよくあります。

また、この現象は、タイヤの空気圧が大きく関係します。タイヤの空気圧が不足していると、トラクション(タイヤが路面を掴む力=摩擦力)が維持できなくなり、ハイドロプレーニング現象が起きやすくなります。
空気圧は外気温、路面温度の変化によっても上下するので、頻繁にタイヤの空気圧が不足していないかチェックしましょう

ハイドロプレーニング現象は、速度が速いほど起きやすくなっています。
タイヤの空気圧や道路の状態にもよりますが、おおむね80km以上で発生することが多くなっています。
80km以上の速度がハイドロプレーニング現象が起きやすく、高速道路は一般道路と違って加速、減速をすることが少ないため発生率が上がります。
高速道路では雨が降ると最高速度が80km/hに規制される理由の1つに、ハイドロプレーニング現象の発生を抑えることが含まれています。
高速で走っていると起きやすいハイドロプレーニング現象ですが、低速なら起こらないのか、というとそうではありません。

水たまりの深さなどさまざまな原因によって、低速でもハイドロプレーニング現象が起こります。
また、タイヤの溝がほとんどない場合も低速で発生してしまいます。
さまざまな原因で発生する現象なので常にタイヤのチェックと安全速度での運転を実施しましょう。

最近ではゲリラ豪雨が頻繁に発生したり各地で雨が集中する現象もよくおきています。
雨天時の事故を起こさないために、ハイドロプレーニング現象の原因をよく理解し、日常の車の点検、特にタイヤの点検と安全運転に心がけてください。

上記を理解しているだけでいざという時の交通事故率はグッと抑えることが出来ます、安全運転で素敵な休日をお過ごし下さい。